1952-12-17 第15回国会 参議院 農林委員会 第11号
することとすること(理由) 一、〃早場米〃は端境期における食糧需給操作上絶対不可欠の要件である、而して〃早場米〃は生産農家の献身的なる犠牲を以て奉仕せられる早期供出に期待せられるものであつて、かかる奉仕に酬いるため早期供出奨励金が支払われておるのであるから、かような奨励金に対しては、超過供出奨励金同様所得税を免除することが当然である 一、経済の自立と民生の安定のため生産農家の犠牲において強行されている現行供出制度
することとすること(理由) 一、〃早場米〃は端境期における食糧需給操作上絶対不可欠の要件である、而して〃早場米〃は生産農家の献身的なる犠牲を以て奉仕せられる早期供出に期待せられるものであつて、かかる奉仕に酬いるため早期供出奨励金が支払われておるのであるから、かような奨励金に対しては、超過供出奨励金同様所得税を免除することが当然である 一、経済の自立と民生の安定のため生産農家の犠牲において強行されている現行供出制度
從つて委員の一部の方々は、現行供出制度をも含めて、本案に全面的反対の態度を示されていたのでございます。 他の一部の方々の御意見は次のようでございました。
しからば現行供出制度ははたして適正に行われているでありましようか。われわれの調査いたしましたところによりますると、まず第一に、人口動態の把握が非常に不完全にしか行われておりません。そのために、食糧の需給計画におきまして、農家人口の計算上、中央と地方とで相当の食違いがあります。
從つてこの見地において現行供出制度の改善合理化や、税負担の公正妥当なること、或いは土地改良、災害復旧、災害防除等の諸対策が講ぜられ、更に進んで食糧自給の具体的方策が講ぜられなければならんと確信するものであります。
現行供出制度は、法律に拘束された責任供出でありまして、一般事業とその性格を異にしております。課税の査定捕捉が明確である上に、年一回の経営効率は他の業種と著しく相違し、収入の内容また彈力性のない点で、その課税率はおのずと性格を異にすべきにかかわらず、更生決定による天くだりの不当課税が行われ、これがために、全國にわたり約二万町歩の土地の放棄が発生しつつある状態であります。
現行供出制度の下においては、耕作面積が廣く、立地条件に恵まれて、多毛作が可能であり、地方の高い土地を耕作しておる農民は、期せずして供出完了後に余剰を生じ、経営規模の小さい農民は特に單作地帯におきましては、供出後の余剰は容易に期待できない状態にあるのであります。凡その各農家の供出量を決定すべき要因として五つのものが考えられます。その一つは耕作面積であります。第二は地方であります。